電気工事士は未経験でもなれる?きつい現実や年収・求人の選び方を解説
2025/03/25
投稿者:スタッフ
電気工事の仕事は、専門的な知識や技術が必要ですが、未経験からでも挑戦できる仕事です。
慢性的な人手不足も相まって、年々、電気工事士の需要は高まる一方です。
今後も社会から必ず必要とされる職種であり、自身のスキルアップや年収アップも大いに期待できます。
これを機に、電気工事士という職種にチャレンジしてみませんか?
1.電気工事の仕事内容
電気工事の仕事は、住宅やビルなどの電気設備の設置やメンテナンスが主な仕事です。具体的な作業内容としては、配線工事、電気機器の設置、照明器具の取り付けなどがあります。電気工事の仕事は、専門的な知識や技術が必要ですが、未経験からでも挑戦できる仕事です。
2.未経験から電気工事士に転職できる?
結論からお伝えすると、未経験から電気工事士への転職は十分に可能です。特別な経験や知識がなくても、やる気と学ぶ姿勢があれば採用されるチャンスは広がっています。なぜ未経験でも受け入れられやすいのか、その背景と年齢による傾向について解説します。
業界全体で未経験者を歓迎している理由
電気工事業界は現在、慢性的な人手不足に悩まされています。建物がある限り電気工事の需要はなくならないため仕事は豊富にある一方で、職人の高齢化が進み、若手の育成が急務となっているのです。そのため、多くの企業が「経験者」だけでなく「未経験者」を積極的に採用し、自社でイチから育てようという方針をとっています。
未経験者を歓迎する企業が多いのは、真っ白な状態から技術や社風を吸収してほしいという期待があるからです。変に自己流の癖がついているよりも、素直に指導を受け入れられる未経験者の方が、将来的には伸びしろがあると判断されるケースも少なくありません。実際に多くの現場で、前職が飲食業や営業職、販売員といった異業種出身者が活躍しています。
年齢による転職難易度の違い
未経験からの転職は可能ですが、年齢によって求められる要素や難易度は少し異なります。20代であれば、体力があり長期的なキャリア形成が見込めるため、「ポテンシャル採用」として非常に有利です。専門知識が全くなくても、若さとやる気だけで採用に至るケースは珍しくありません。
30代になると、体力ややる気に加えて「社会人経験」や「コミュニケーション能力」が評価の対象になります。前職で培った責任感やチームワークをどう活かせるかが鍵となります。40代以降で未経験から挑戦する場合は、体力面での不安を払拭できるかどうかが重要です。決して不可能ではありませんが、資格を取得してから応募するなど、即戦力に近い知識を持っていることをアピールする工夫が必要になるでしょう。
3.電気工事士の仕事はきついと言われるが実際は?
インターネットなどで電気工事士について調べると、「きつい」「やめとけ」といったネガティブな言葉を目にすることがあります。これらは一面の真実ではありますが、すべての現場に当てはまるわけではありません。ここでは、具体的にどのような部分がきついと感じられるのか、現場のリアルな実情をお伝えします。
肉体的な負担と作業環境の厳しさ
電気工事士は基本的に体が資本の仕事です。重い電線や資材を運んだり、狭い天井裏や床下に入り込んで作業をしたりすることも日常茶飯事です。特に夏場の現場は過酷で、エアコンがまだ設置されていない新築現場や屋外での作業は、暑さとの戦いになります。冬の屋外作業も同様に、寒さで手がかじかむ中で細かい配線作業を行う辛さがあります。
| きつい場面 | 具体的な状況 |
| 夏の暑さ | 空調のない新築現場や屋外での作業は熱中症リスクがある |
| 高所作業 | 脚立や足場の上で長時間上を向いて作業するため首や腰に来る |
| 力仕事 | 太いケーブルドラムの運搬など、重量物を扱う場面がある |
これらの環境に慣れるまでは、毎日筋肉痛や疲労感に悩まされるかもしれません。しかし、多くの職人は数ヶ月もすれば体が慣れ、体力もついてくると言います。「デスクワークより体を動かす方が合っている」という人にとっては、むしろ健康的な働き方とも言えるでしょう。
覚えることの多さと精神的なプレッシャー
肉体的なきつさ以上に未経験者が苦労するのが、覚えることの多さです。工具の名前や使い方、数多くの部材の種類、配線のルール、電気の基礎知識など、学ぶべきことは山のようにあります。さらに、電気工事は一歩間違えれば感電や火災といった重大な事故につながる危険性があるため、常に安全に対する高い意識と集中力が求められます。
先輩からの指示が専門用語で飛び交う中、言葉の意味がわからずに怒られてしまうこともあるかもしれません。「見て覚えろ」という古い体質の職人が減りつつあるとはいえ、自分から積極的に質問し、メモを取って復習する姿勢がなければ、現場のスピードについていくのは大変です。この「勉強し続ける姿勢」が維持できるかどうかが、一人前になれるかの分かれ道となります。
現場特有の人間関係とコミュニケーション
建設現場には、電気工事士以外にも大工、内装屋、水道屋など多くの業者が入り乱れて作業をしています。工程が重ならないように調整したり、作業スペースを譲り合ったりするためのコミュニケーションが欠かせません。中には言葉遣いが荒い人や、職人気質の頑固な人もいるため、慣れないうちは人間関係にストレスを感じることもあるでしょう。
しかし、現場仕事はチームワークがすべてです。挨拶をしっかりする、時間を守る、報告・連絡・相談を徹底するといった社会人としての当たり前のマナーが守れていれば、自然と信頼関係は築けます。最初は怖そうに見えた先輩も、一生懸命仕事に取り組む姿勢を見せれば、親身になって教えてくれることが多いものです。
4.未経験でも稼げる?電気工事士の年収事情
転職を考える上で、やはり気になるのは収入面です。「未経験から始めて生活していけるのか」「将来的にはどれくらい稼げるのか」は重要な判断基準になります。ここでは、電気工事士の年収の現実と、キャリアアップによる収入の変化について見ていきます。
見習い期間中の給料と生活水準
未経験からスタートした場合、最初の1〜3年程度は「見習い期間」とみなされることが多く、年収は250万円〜350万円程度が相場です。月収に換算すると手取りで18万円〜22万円ほどになるケースが多く、前職の給与水準によっては一時的に収入が下がる可能性も覚悟しておく必要があります。
この期間は、会社にとっても「教育への投資期間」です。まだ一人で現場を回せず、利益を生み出せない段階であるため、給料が低いのはある意味仕方のないことです。しかし、この時期を「修行期間」と割り切り、知識と技術を吸収することに専念できれば、その後の昇給スピードは他職種に比べても早い傾向にあります。残業代や休日出勤手当がしっかりと支給される会社を選べば、見習い期間中でもそれなりの収入を確保することは可能です。
経験を積んだ後の年収推移と将来性
電気工事士の魅力は、技術と資格がそのまま収入に直結することです。一般的に、3〜5年の経験を積み、第一種電気工事士などの上位資格を取得して「一人前の職人」になれば、年収は400万円〜500万円以上にアップします。さらに現場代理人(現場監督)として施工管理を任されるようになれば、年収600万円〜800万円クラス(中小企業では520~680万円程度)も夢ではありません。
| 経験年数・レベル | 想定年収の目安 |
| 未経験・見習い | 250万〜350万円 |
| 経験3〜5年(職長クラス) | 400万〜500万円 |
| 現場監督・施工管理 | 500万〜800万円 |
| 独立開業 | 450万~700万円(1,000万円超も可) |
また、電気工事士は独立がしやすい職種でもあります。会社員として技術と人脈を培った後に独立し、個人事業主や経営者として活躍すれば、難易度は高く少数派ですが年収1,000万円を超えることも可能です。未経験からのスタート時は厳しくても、着実にキャリアを積み上げることで、将来的に高収入を得られる可能性を秘めた職業と言えます。
5.電気工事士の資格について
電気工事士として働くには、国家資格である「第二種電気工事士」または「第一種電気工事士」の取得が必要です。資格がない場合、電気工事の作業内容によっては従事できないものもあります。未経験からのスタートであれば、まずは第二種電気工事士の取得を目指しましょう。
電気工事士の資格取得方法
資格取得のためには、学科試験と技能試験に合格する必要があります。学科試験では、電気に関する基礎知識や法令などが出題されます。技能試験では、配線図に基づいて実際に配線作業を行います。
資格取得のための学習方法としては、以下の方法があります。
- 専門学校に通う
- 通信講座を受講する
- 独学で学習する
独学で学習する場合は、テキストや問題集だけでなく、動画サイトなども活用すると良いでしょう。
技能試験対策では、実際に工具を使用して練習することが重要です。
【関連記事】第二種電気工事士を未経験から取得する方法!試験の難易度や効率的な勉強法を解説します|ELECAREER(エレキャリア)
働きながら資格取得を目指すメリット
多くの電気工事会社では、入社後に働きながら資格を取ることを前提とした採用を行っています。独学で資格を取ってから転職するのも一つの手ですが、実は入社してから目指すことには大きなメリットがあります。それは「実物を見ながら勉強できる」という点です。
教科書だけで勉強していても、工具の使い方や配線のイメージはなかなか湧きにくいものです。しかし現場で働いていれば、毎日実物に触れ、先輩の実演を目の前で見ることができます。さらに、会社によっては講習会への参加費用を負担してくれたり、先輩が試験対策の指導をしてくれたりする制度もあります。「資格がないから」と応募を諦める必要はありません。むしろ現場に飛び込んでしまった方が、最短ルートで資格取得と技術習得が叶うケースも多いのです。
6.未経験者が失敗しない求人の選び方は?
未経験可の求人は数多くありますが、中には教育体制が整っていない会社や、労働環境が過酷すぎる会社も存在します。入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、求人選びでチェックすべきポイントを押さえておきましょう。
教育体制や資格取得支援の有無を確認する
未経験者にとって最も重要なのは、「育ててくれる環境があるか」です。求人票に「未経験歓迎」と書いてあっても、実際には見て覚えるスタイルの放置放任な現場かもしれません。面接や求人情報で確認すべきなのは、研修期間の有無、先輩社員との同行期間、そして資格取得支援制度の具体的内容です。
資格取得支援といっても、「合格したら受験料を支給」という後払い方式もあれば、「外部講習の費用も会社負担」「社内で勉強会を開催」といった手厚いサポートがある場合もあります。未経験者を育成した実績が豊富な会社ほど、こうした支援制度が充実しています。企業のホームページや採用ブログなどで、未経験から入社した先輩社員のインタビュー記事などを探してみると、入社後の教育イメージが湧きやすくなるでしょう。
工事の種類と自分の適性を照らし合わせる
一口に電気工事といっても、その内容は多岐にわたります。大きく分けると、住宅やオフィスビルの配線を行う「屋内配線工事」と、電柱や送電線を扱う「外線工事」、工場などの大型設備を扱う「プラント工事」などがあります。どの分野を選ぶかによって、働き方やきつさの種類が異なります。
| 工事の種類 | 特徴 | 向いている人 |
| 屋内配線工事 | 建物内の配線、照明・コンセント設置など。最も一般的。 | 細かい作業が得意な人、建物ができる過程を見たい人 |
| 空調設備工事 | エアコンの取り付けがメイン。夏場は超繁忙期になる。 | 体力に自信がある人、特定の技術を極めたい人 |
| 鉄道・通信工事 | インフラ系。夜間作業が多い場合があるが安定性は高い。 | 安定を求める人、夜勤があっても平気な人 |
自分が「どんな環境で働きたいか」「どんな技術を身につけたいか」を考え、応募する企業がどの分野に強みを持っているかを確認しましょう。未経験者の場合、まずは汎用性の高い技術が身につく「屋内配線工事(建築電気工事)」を行っている会社を選ぶのが無難な選択と言えるかもしれません。
7.電気工事の仕事に就くために
電気工事の求人は、是非、「ELECAREER」をご活用ください。
未経験者歓迎の求人も多くありますので、積極的に応募してみましょう。電気工事の仕事は、資格取得支援制度がある会社もあります。
入社後に資格取得を目指すことも可能です。
まとめ
社会からも必要とされる電気工事士という職種に、一人でも多くの方が飛び込んできてくれることを願っています。
「年収をアップさせたい」、「体力に自信がある」、「現場でのコミュニケーション能力に長けている」という方はぜひ電気工事士という仕事にチャレンジしてみてください!

